幼い頃の小さな約束

あたしが簡単に、ゆきの話をまとめて、京香に話した。

京香は、最初のほうは頷きながら聞いていたが、いつのまにか険しい顔になっていた。




何かおかしなことを言ったかな？




考えても思いつかない。

だってあたしはゆきに聞いたことを、そのまま伝えただけなんだもの。






「どうかしたの？」




あたしが尋ねると、京香は首を傾げながら呟いた。







「いえ･･･。零さんが助けたなんて、意外だな、と思って･･･」


「そうなの？何でそう思うわけ？」