幼い頃の小さな約束
あたしも首を傾げながら、京香に聞いてみる。
京香はちょっと嫌な顔をして、首を元に戻した。
・・・可愛かったのに。
京香はなんだか、言うのをためらっているようだった。
チラチラと周りを見渡していて、落ち着かない。
「京香?どうしたの?」
あたしが待ちきれなくなって尋ねると、京香は溜め息をついた。
その姿も絵になるから、羨ましい。
「どうやら零さん、友達がいないようなんです」
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