幼い頃の小さな約束




あたしはシカトをして、ゆきの方を向いた。

ゆきはまた、ぼーっとしている。






「ゆき?さっきまで、一体何をしていたの?」


「ん~?何でもないよ。ただ、散歩に・・・」





ゆきはにへら~っと笑う。

嘘つき。あたし、分かってるんだから。




あたしは口調を強め、もう一度聞く。するとゆきは・・・。










「うるさいな!関係ないでしょ?!」








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