代償
「久し振り、文ちゃん」
何故か。
「………何で、警官の制服」
「やだなぁ。僕、警察だよ?」
………そう、だったね。
て。
「一般人を拘束して引き摺るとか、」
「しちゃダメだよ」
肯定したよ。
言葉をとって。

「で?」
「………え?」
「上時総長と何回会った?」
「………1回だけ」
「怪しまれてないの?」

あ。
確かに。

一晩、勇人さんのところから離れた。
無断外泊だ。
でも。
何も、問われなかった。

何でだろ。
わかってたのかな。

「僕としてはさ。変だよ、そっちが」
「え?」
「前橋はさぁ。焦ってるんだ」
「どうして」
焦る。
余裕の、前橋組が?
下時は………?

「だって。総長が動いてないから」

まるで、負けてもいい、みたいな。
僕としてはさ。
総長、変わったよ。
前とは大違い。
何したんだろ。
変だよね。
とても。


言い切って、キャーラは。

「何を植え付けたんだ?」
「!?」

私を壁に叩いた。
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