桜雨〜散りゆく想い〜
 「もう少しゆっくり出来ると思ったけど、まさか雨が降るなんてね……」


 あの時、どんな想いで散りゆく桜を見ていたのだろう。


 それを僕に聞く権利などない、僕に応える事など出来ないのだから……


 『今年の桜が散っても来年また桜は咲くよ――』


 どんな想いで僕の言葉を聞いていたのだろう……


 どんな想いで桜雨の中で笑ったのだろう……


 
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