掌編小説集

525.慈しみが通り悪魔

自分のせいで

私が持っていた形見が

壊れてしまったと

悲しむ貴方

けれど

それは違う

貴方のせいではなく

形見があったから貴方を守れたんだ

形見のおかげで貴方を守れたなんて

こんな素敵なことはないでしょう
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