盲目少女と人斬り集団


斎藤『ああ、そうだ、そこの女、、、
私に隠し事は、、、出来ないと思っていてくれ』


〝ゾクッ〟

私の背に嫌な汗が流れた
見えていないのに視えた
あの人の冷たい瞳が
私を監察するような瞳が



凉梛『っ、、、』


震える肩をギュッと強く抱く
知ってる、あの瞳
視たことある

あの人は
あの人は、、、



土方『おい、大丈夫か??』

凉梛『ふぇっ!?』


いきなり肩を掴まれると私は顔を上げる


総司『土方さん、この子は目が見えないせいで気を張ってるんだから疲れてるんですよ、
話は明日にしませんか?』


山南『ええ、そっちの方がいいですね』


総司さんと山南さんは私に視線を向け優しい声で言う
疲れている??
そう、かもしれない、、、


土方『…わかったよ、
話は明日だ。
アユ!!』

土方さんは私から手を離すと襖を開け
アユ、歩さん呼ぶ


アユ『はいはーい!!なんや、土方はん、、、ってこの子、、、』


凉梛『っ!!』


歩さんは忍、勘がすごく鋭い、だから、バレた…??


アユ『えらいべっぴんやないのー!!
こんな子と一緒に働けるん!?
うち、嬉しいわぁ!!』


〝むぎゅぅ!!〟

歩さんは私を抱き締め頭を撫でてくる
ほかは呆れた様に溜め息をついた

彼処に女の人は双苑姉ちゃんしかいなかったから
歩さんの存在が私にはすごく、嬉しかった、、、。

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