盲目少女と人斬り集団
その頃、閑梛は夢の中にいた。

少し前の季節の夢の中に



大柄な男『閑梛、』

その男は庭を駆け回り遊んでいる閑梛をいとおしそうに呼んだ

閑梛『なに?父様』

閑梛は彼を〝父〟と呼ぶが
彼等の容姿は全く違った

日本人の黒髪に黒い瞳の男に
日本人離れした白銀の髪に透き通った碧の瞳をもつ閑梛

それでも彼等は〝親子〟なのだ。


父『閑梛、コレをもって此処から出て行くんだ』


閑梛は自分の懐から短刀とお金を出せば
閑梛に渡す


閑梛『え??どうし、て?』


父『閑梛、お前を愛しているよ』

閑梛は短刀とお金を握り締め
目の前で血に染まっていく父を怯えるように見つめた

??『次は、てめぇだ、、、!!』

現れた黒髪の男
持っている刀には血が付着している
それは、父の血で


閑梛『いやぁあああああーっ!!』

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