盲目少女と人斬り集団

冠城『おい、どうした!?』

いきなり悲鳴を上げ飛び起きた閑梛に
冠城はすぐに駆け寄ると背を撫でた


閑梛『はっ、はぁ、はぁっ…!?』


頭を抱え苦しそうに息をしながら
閑梛は身を震わせた

あの日、父が殺された日から数ヶ月、閑梛はあの男達に追われていた、
そして、昨晩、閑梛はあの男に両瞳を斬られた


閑梛『とぅ、さまぁっ』

閑梛は涙の出せない目を両手で押さえ
肩を声を震わせた



冠城『嬢ちゃん、大丈夫か??』


冠城は優しく閑梛の背中を撫で落ち着かせようと必死だった


閑梛『うん、大丈夫。』


閑梛はしばらくして落ち着くと顔を上げ
何処にいるかわからない冠城を手で探した


冠城『此処だぜ』


冠城は閑梛の手を優しく握る


閑梛『えっと、助けて頂いたんですよね?
ありがとう。私は閑梛って言います
貴方は、、、』


冠城『俺は鍛冶屋の冠城だ!!
冠城のおっちゃんってみんなに呼ばれてっから
そー呼んでくれ!!』

冠城はにかっと笑いながらそう言った

閑梛は冠城が笑っているのがわかったのか
自然と口元を緩めた

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