優しい君に恋をして【完】
俺の彼女......
なにその素敵な響き......
優にそう言われると、
嬉しいような、
なんだか照れくさいような......
私も急いで立ち上がって、優の隣に立った。
「優くん......」
先生はなぜかポロポロと涙をこぼして、
泣き始めてしまった。
「よかったね......優くん。
よかったね.....あすかちゃん。
よかった、本当によかった......」
その言葉をずっと繰り返し、
先生は笑いながら、泣いていた。
先生が泣いているのを、
優は、優しい眼差しで見つめていた。
血は繋がっていないけど、兄弟なんだな……って、
二人を見てそう感じた。
「優くんも、よかったら中に入って」
先生は、目をこすりながら重たそうに扉を開けると、優に手招きした。
「あ、先生、優は廊下で待ってもらうよ」
「どうして?」
「どうしてって......」
ピアノの音は、優には聴こえないから......
優の前でピアノを弾くのは、ちょっと気が引ける。
少し俯いてそんなことを考えていたら、トントンと優に肩を叩かれた。
「俺も 中に入ってもいい?」」
えっ......
「あすかが ピアノを弾いているのを 見たい」