優しい君に恋をして【完】
少し息が上がりながら、優の背中に手を回した。
「じゃあ.......いただきます」
優はそう言うと、私の肩を押してそっと離れて、
制服のブレザーを脱いだ。
「えっ.....え???」
脱いだブレザーをパサっとベッドに置くと、
次にカーディガンも脱ぎ出して、
「ちょっと、えっ???」
カーディガンもベッドにパサっと置くと、
ワイシャツの袖をまくった。
長く、男らしい腕が見えて、
ゴツめの黒い腕時計
レザーのミサンガ
その腕でネクタイをもう少し緩めると、
「この部屋暑くない?」と、ネクタイを掴んだまま首を傾げた。
あ......そういうことか.......
頬がかぁーっと熱くなって、両頬を押さえた。
「そう.....かな.....」
下を向いた私の顎を、優がくいっと人差し指で持ち上げ、
顔を覗き込んできた。
「何考えてんの?」
「なっ、いや、何も.......」
「食べてもいい?」
もう、顔から湯気が出ちゃうんじゃないかってぐらい、
熱くなってしまった。
「そんな、確認されても......」
優は噴き出して笑うと、
顎から指を離して、ローテーブルの上を指差した。
「ケーキ、食べてもいい?」
はっ!ケーキのことか!!
バカバカバカ!!私のばかぁーー!!
恥ずかしすぎるじゃないか!!
両手で顔を覆って、「どうぞっ!」と言うと、
頭を撫でられて、
そっと、両手から顔を出した。
「あすかのことは.......今日は我慢するよ」