俺様生徒会長
やっとはずれた。

あ~あ、すげー赤い。


葵に握られたとこだけやけに赤かった。


それにしても何だったんだ、さっきの?


もう独りじゃない?

意味が分からない。

何かあったのか過去に?


まあ、葵も寝たし、そろそろ帰るか。

トレイを持ち、ドアへ向かう。


「今度こそじゃあな。」


そう言ってドアを開けた時だった。

「待って、悠也!」


はあ!?

驚いて、後ろを振り向く。


「待ってよ、待って…。」


なんだ寝言か。

タイミングよすぎだっての。


ため息をつき、笑みがこぼれた。


「早く治して学校に来いよ、葵。」


部屋から出、音を立てないようにドアを閉める。


階段下りていくと葵の母親を見かけた。


「あの…」


振り向く母親。


「あら、もう帰るの?」

「はい。お邪魔しました。あ、ケーキと紅茶ありがとうございました。」


俺は微笑んで、ケーキと紅茶をのせたトレイを渡す。



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