これは繋がりです


そして悲しむ隙さえなく
あいつはやってきた



「やっぱりココにいたんか〜
赤木那菟(アカギナツ)」


ドアの方から聞こえたその声の主に
俺は振り向く気さえおきなかった。





「…誰おまえ」


ゆっくりと振り向くとそこには
フードを被り異様な笑みを浮かべた

青年




「俺はなお前の敵や」


…敵が敵と正直にいうのだろうか

「…お前がおばさんを
殺したのか?」



「ははっ人聞きの悪いこと
言わんといてや那菟」


その男は足元にあった
ドアの欠片を更に足で粉々に破壊した


そしてニヤッと笑みを見せたあと


「はよ、逃げや」



そう静かに言った
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