別れの理由
彼女は本当に美しかった。
俺の腕の中で、彼女が洩らす少しハスキーな喘ぎ声は、
俺の今にも溢れだしそうな熱い思いを、
留めさすことすら許してくれなかった。
俺は、人並み以上の経験があるはずだ。
自分をコントロールすることぐらい、お手のもののはずだった。
それなのに……。
彼女の白い肌が、
白く豊満で軟らかな乳房が、
そして、
俺を迎え入れた瞬間の彼女の全てが……。
俺は、彼女を悦ばせたいと……初めて思った。
彼女の身体を全て目に焼き付けようと、俺は舌を這わす。
彼女の指に自分の指を絡ませ、一瞬も彼女を一人にさせはしない。
もう一方の指が彼女の中をかき乱すと、彼女は思わず声が荒くなる。
すると、
彼女はキスを求めるように、
俺の腕に睡つくように唇を押し当てる……。
俺らはこの日、何度も一つになった。