体育館12:25~私のみる景色~

「あー、待って。ごめん、ちょっと待って」


「え……?」


 慶ちゃん先輩の方へ向けていた身体を直し、佐伯先輩と向き合った。


 喋る気をなくさせるくらい怒っているのかと思ってたんだけど、そうじゃなかったみたい?


 あれ、でもどうなんだろう。


 眉間に深くしわが刻まれていて、私もしかして睨まれてる……?


 やっぱり昨日のこと怒ってるの?


「とりあえず、昨日のことはどうでもいいんだけどさ。宮下さん、今日ずっとそのカッコでいたわけ?」


 そう言って佐伯先輩が指さしたのは、私がはいている短すぎるくらいのフリフリスカート。


 というか、昨日のことはどうでもいいんだ?


 怒ってないってことでいいのかな、許してくれてるってことだよね?


 じゃあなんでそんなこわい顔してるんだろう。


 もしかして、私のこの衣装がヤバいから?


「え? あ、はい。午前店番だったので……」


 目に毒だから、そんなの着るなってことかな?


 なんか思考が自然とマイナスの方にいっちゃう。


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