身代わり姫君の異世界恋綺譚
「いいえ、清蘭様はなにもお困りにはなりませぬ」

――そうなんだ……たくさん持っているんだね。

そう思った時、藤が言った言葉に愕然となった。

「清蘭様はご病気で亡くなられておりますから」

「亡くなっている……?」

真白は驚いた。

「紫鬼様は清蘭様の恋人でございました」

――清蘭様に似ているから紫鬼様はこの娘を気にかけているのか……。

藤は真白の驚く様を見ていた。

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