身代わり姫君の異世界恋綺譚
◇◆◇

『紅、紅。わたしのしもべ』

真夜中、物の怪となった清蘭が紅を呼んだ。

「清蘭様」

うとうとと眠りかけていた紅はハッと目を開けた。

『真夜中に真白を屋敷の外へおびき出すのじゃ』

「真夜中……」

『真夜中はわらわの力が最大になるのじゃ』

「……わかりました」

紅はそう呟くとすーっと眠りに落ちた。

< 249 / 351 >

この作品をシェア

pagetop