他人の彼氏
「希、ほらこれ
一気に飲んでみ?」


「な、何このお酒!?
度数半端なく強くない・・?
胃が熱いんだけど・・」


「あはは、言われた通り
一気に飲むバカがいるかよ。はは
サルみてぇに顔真っ赤じゃねぇか」


こうして、整った顔が
一気にクシャッと緩んで笑う顔も、



「たまには、一緒に
風呂入るぞ」


「え、でも・・・もし
隣に聞こえたら・・」


「じゃー、声出さなけりゃいいだろ。」


「そうだけど・・・・」


「早くしろ」


「・・・・」


「俺が洗ってやるから
黙って座っとけよ?」


「っ・・・・ん!?」


「声出すと隣に聞こえるぞ?ははは」


「っ・・・・・・」



ワザと変な事をして
私を困らせる所も・・・・



「風邪ひくから
布団ちゃんとかぶれ」



時折、乱暴だけど
優しい所も・・・・


すべてが愛おしくて
罪悪感よりも・・・


一緒にいたい。


その気持ちが大きくなりすぎている。


< 210 / 276 >

この作品をシェア

pagetop