他人の彼氏
そして、黙り込む黒崎伸治に


「お母さんに言うからっ!
全部、全部言うから!
いいの!?」


掴みかかりそうな勢いで
そう大声で言う彼女に


「言えよ。それで
やよいの気がすむんなら」


そう強く言い放つ黒崎伸治に
何も言い返さないまま


走って隣の部屋へと激しい音を立て
入って行った。
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