天然王子様に振り回されて
落ち着けば、皆が私と千秋先輩を凝視していた。



は、恥ずかしすぎる・・・///


穴があったら入りたい、とは、まさに今の私の状態。





というか、なんでいきなりキス!?


千秋先輩を見れば。





なぜだかブスッとしてて。



つんとそっぽを向いたまま、彼は爆弾を落とした。


・・・甘い甘い爆弾を。






「羽依の馬鹿。妬いたじゃん・・・。

他の奴に、キスなんかさせんなよ・・・・・///」









な、な、なーーーー////




ほんのり頬を染めて言った千秋先輩。


私の頬はこれ以上ないっていうぐらい、熱い。





なんてこと言うんだ!


人前で!




「~~~っ///あぁぁぁぁ////」


頭を抱えてもだえ始めた私。





そんな私の耳に届いた、不穏な声。



「テメェ、三木・・・。

俺の前で羽依の唇奪うとは、いい度胸だなぁ!」





声の主は、茜。



・・・・・・・・・うん?

いや、なんで茜怒ってるのかな?うん???






「キャー!修羅場!?修羅場!?」


お母さんが叫び始めた。



いやいや、修羅場ってなんだよ。






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