その恋、取扱い注意!番外編(旧題 幼なじみは取扱い要注意)
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―――
――
「紅緒ちゃん!」
突然座りながら眠っていた俺の肩がぐらぐらと乱暴に揺さぶられた。
「紅緒ちゃん~ どうしましょ~ ミミちゃんがまたいらしたわ~」
美里の声で俺はゆっくり眠りから目が覚めていくが、まだミミに髪を梳かされている感覚。
「ミミ、ブラシで梳かすのやめろよ」
「紅緒ちゃん、なに寝言言ってるのよ。ほら、起きて」
「み、美里っ?」
目を開けた俺は美里に驚く。
ここは香水臭い『美人堂』のバックヤード。おネエの裏部屋とあって、すごいものが乱雑に散らかっている。
夢を見ていたのか……。
夢と言うか、実際にあったことを夢に見ていたようだ。
ミミの夢を見るなんて俺、重症だな。
そのとき、ハッと我に返る。
「今、ミミって言った? またミミが来たのか?」
「そうなのよ~」
「ったく、オカマバーなんて腐るほどあるのに、よりによってなんでここなんだよ」
「でも気づかれていないんでしょ~? ミミちゃんったら、可愛い鈍感娘よね~」
美里に気に入られたミミ。
このままで行くと紅緒の正体がばれるだろ。いや、美里の言うとおり、鈍感な女だからばれないかもな。
いや、昔の俺を思い出したら気づかれるかもしれない。
「ほら~ 紅緒ちゃん、今日もお客様はいっぱいよ~ 早く接客して~」
美里にせかされた俺はちらっと鏡を見て変なところはないか確認する。
鏡に映るのはブルーのコンタクトに茶色のセミロングウィッグの紅緒。
絶対に知られたくない姿だな。
俺は失笑して店に続くドアを開けた。
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「紅緒ちゃん!」
突然座りながら眠っていた俺の肩がぐらぐらと乱暴に揺さぶられた。
「紅緒ちゃん~ どうしましょ~ ミミちゃんがまたいらしたわ~」
美里の声で俺はゆっくり眠りから目が覚めていくが、まだミミに髪を梳かされている感覚。
「ミミ、ブラシで梳かすのやめろよ」
「紅緒ちゃん、なに寝言言ってるのよ。ほら、起きて」
「み、美里っ?」
目を開けた俺は美里に驚く。
ここは香水臭い『美人堂』のバックヤード。おネエの裏部屋とあって、すごいものが乱雑に散らかっている。
夢を見ていたのか……。
夢と言うか、実際にあったことを夢に見ていたようだ。
ミミの夢を見るなんて俺、重症だな。
そのとき、ハッと我に返る。
「今、ミミって言った? またミミが来たのか?」
「そうなのよ~」
「ったく、オカマバーなんて腐るほどあるのに、よりによってなんでここなんだよ」
「でも気づかれていないんでしょ~? ミミちゃんったら、可愛い鈍感娘よね~」
美里に気に入られたミミ。
このままで行くと紅緒の正体がばれるだろ。いや、美里の言うとおり、鈍感な女だからばれないかもな。
いや、昔の俺を思い出したら気づかれるかもしれない。
「ほら~ 紅緒ちゃん、今日もお客様はいっぱいよ~ 早く接客して~」
美里にせかされた俺はちらっと鏡を見て変なところはないか確認する。
鏡に映るのはブルーのコンタクトに茶色のセミロングウィッグの紅緒。
絶対に知られたくない姿だな。
俺は失笑して店に続くドアを開けた。