生徒会の恋愛事情


「まあでも、今日が終わったら暫く休みなよ。
普通はこんな強い薬打たないんだから。」


先生と話してたらあっという間に時間が経って、あたしは保健室を出た。


舞台裏に着くと、先輩や光唆達が慌ただしく動いている。


あたしが来たのを最初に気付いてくれたのは菖蒲ちゃんだった。


「沙羅ちゃん、おはよう!
足大丈夫?」


「うん。
全然平気だよ。
あ!
菖蒲ちゃん、昨日と髪型ちょっと変えた?」


「うん!
小百合先輩がやってくれたの!
沙羅ちゃんも今日は髪型ちょっと変わるかもよ?」


「うーん、巫女でそんなに変えられるかな?」


「小百合先輩の技術を持ってすれば!」


「そうかもね!
じゃあ着付けしてくる!」


「手伝うよ!」


あたしは菖蒲ちゃんに着替えを手伝ってもらって、香里奈先輩にメイクしてもらい、小百合先輩に髪を整えてもらった。


完成した自分を鏡で見ると、一瞬誰か分からなくなる。



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