アニサーコンチェルト♪【番外編】~オレが守るヤツは1人しかいねぇけどっ?!なにかっ?!~

建物の外に出た所に、小さいけれどちょっとした公園がある

周りは桜の木が植えてあり、春は満開な桜がきっとキレイだろうな…

そんなことを想いながら、
ふと、視線の端に誰か人影を捉える
その方向に視線を移動させると…


あれ? 香坂マネージャーじゃん…

桜の木に隠れるように俯いて立っている


昨日の様子から、ちょっと気にはなっていた
今日のレッスンにも顔出していなかったし…

だから
心配になって
香坂マネージャーのいる方へ歩いて行った

「なーにやってんすか? こんなとこで」

オレの声に驚いたのか
肩をビクッとさせ
大きな瞳と共にこちらを向く

「た、立川くんか! ビックリしたー」

オレの方を向いた瞳のまわりは
うっすらと赤くなっていた

あ…また、泣いてた?


「あの? 余計なお世話だと思うんすけど…」

香坂マネージャーが
不思議そうに首を傾げる

「君塚、香坂マネージャーのこと
好きなんですよね?

アイツ見てたら、香坂マネージャーの姿ばっかり追ってましたから…」

君塚の名前を出すと、
眉が下がり悲しげな顔になった

「…純一が、私を想ってくれてるのは、知ってる

だけど、私はただのマネージャーで
、しかも、私たちの会社は
タレントとマネージャーや会社の人間との恋愛は、御法度だもの…

それに、純一は
来年、早々にも親の決めた許嫁と婚約するのょ

私が、どうこうする、てことは
出来ないの…

立川くん、心配してくれてありがとう…

私、もう戻るわね…」


そう言って、香坂マネージャーは
足を踏み出すが、
あちこちに這っていた
桜の根っこの一部に足を引っ掛けてしまう


「きゃぁっ!」


「おっとっ!」

倒れそうになる香坂マネージャーを
、オレは咄嗟に腕を出し支えた


「あ! ご、ゴメンナサイっ!」

オレの腕をギュッと掴み
体制を整えたが…

ポトリ…と

冷たい透明の雫が、支えるオレのうでに落ちた

「ごめ…ん…」

すぐさま、オレから離れ、指で目元を拭いながら、
香坂マネージャーは、笑顔をつくり
戻って行った


この一部始終を
2人の人物が、見ていたなんて
思いもしなかった…


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