無愛想な彼に胸キュン中
今度、どこか出かけない?
椎木くんの言葉が
あたしの頭の中をリピートする。
それってそれって……。
「で、デート?」
「うん。デート」
にっこり笑う椎木くんの笑顔が、
輝いて見えた。
で、で、デート!?
「え、う、嘘!?」
「嘘じゃない、本当」
「えぇ……!?」
これは、夢?もしかして夢じゃないよね?
自分の頬をつまんでみる。……痛い。
「なにしてんの、ほら」
スッと椎木くんの指があたしの頬を撫でた。
―――えっ。