無愛想な彼に胸キュン中





「痛い?夢なんかじゃないよ」



ウソ――!!





「え、で、でもなんであたしなんか」




あたしじゃなくても、椎木くんが可愛い女の子に人気なのを知ってるもん。




あたしなんかじゃなくてもいいはずなのに。




なのに、なんで……。




「……ずっと気になってたんだ」



「え?」



「俺と仲良くしてもらいたいな」




差し出された手。



あたしの憧れていた、
椎木くんの大きな手があたしに向いている。



これは、現実?






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