無愛想な彼に胸キュン中





こんなあたしにも、
優しくしてくれてるんだって。



でも違った――……。




「ほら、こっち来なよ」



「……っや、っ……」




ぐいっと腕を引っ張られる。



力を入れたいのに、身体が震えてできない。



このままじゃ、あたし――……。



……怖いよ。助けて。




最低なこと言ったけど、自分勝手だけど……。



助けて―――青葉。




ギュッと目をつぶって、あたしは口を開いた。




「助けてっ、青葉!!」





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