無愛想な彼に胸キュン中
「お前らなにしてんだよ!!」
あたしが困ったとき、助けてほしいとき。
いつも駆けつけてくれるのは他のだれでもない――あなただった。
3人の中に走って割り込んできた青葉が、
あたしの隣に立った。
「……青葉……」
「頼るのが遅いんだよ」
「青葉ぁ……」
意地悪そうな笑顔に安心して、
思わず青葉の胸の中に飛び込んだ。
「……っ、けほっ……三枝?」
「青葉っ……ごめん、ごめんね……」
やめとけって教えてくれたのに。
全然聞かずに、キライなんて言って。
あたしはバカだよ……。