無愛想な彼に胸キュン中
かぁぁと赤くなるあたしに、お母さんは「あら♪」と楽しそうに笑った。
……う゛ぅ、恥ずかしい。
「母さん、三枝をからかうのはやめろよ。三枝、上行くぞ」
「え、う、うん?」
リビングから出て行く青葉に、お母さんに頭を下げてからついて行く。
階段を登ってすぐの部屋に入る。
黒でまとめられたシンプルな青葉の部屋。
初めてって、ドキドキするな。
青葉の部屋かぁ。
余分なものは何一つ置いてなくて、なんだか青葉らしい。