無愛想な彼に胸キュン中
「ほっぺ?あぁ、これ?あたし寝相が悪くて、朝部屋の壁にぶつかっちゃったんだよね」
本当にぶつかったことあるし、
嘘にはならないよね。
「ふーん?」
「本当だよ」
「そっか。気をつけてよ?」
一瞬疑いの眼差しを向けられたけど、
笑顔になった唯に一安心。
よかった、バレてない……。
「うん、ありがとね唯」
「どういたしましてっ。それよりさ、文化祭のことなんだけど……」
そのあとの唯の言葉は、
ほとんど頭に入ってこなかった。
本当はちょっと胸騒ぎがしてた。
……これから何か、
起こるんじゃないかって気がして。