無愛想な彼に胸キュン中




「ほっぺ?あぁ、これ?あたし寝相が悪くて、朝部屋の壁にぶつかっちゃったんだよね」



本当にぶつかったことあるし、
嘘にはならないよね。



「ふーん?」



「本当だよ」



「そっか。気をつけてよ?」



一瞬疑いの眼差しを向けられたけど、
笑顔になった唯に一安心。



よかった、バレてない……。



「うん、ありがとね唯」



「どういたしましてっ。それよりさ、文化祭のことなんだけど……」



そのあとの唯の言葉は、
ほとんど頭に入ってこなかった。



本当はちょっと胸騒ぎがしてた。


……これから何か、
起こるんじゃないかって気がして。



< 98 / 405 >

この作品をシェア

pagetop