12 love storys
「返事は?」

と、
聞いてくる俊樹に、

「うん。」

って、
答えるのがやっとの私。
突然のプロポーズに
驚いて
上手く声が出せない。

「返事は大きな声で
″はい″でしょ?
ほら、言ってみ?」

さっきまで、
真っ赤っかだった俊樹は
すっかりいつもの
調子に戻っていた。

「はいっ。」

今度はさっきよりも
はっきりと返事をすると

「宜しい。
ではお利口な君には
ご褒美を
あげるとしましょうーーー」

「俊樹ーーー」

そのまま、
私の唇は塞がれた。

インドア派で
細くスラッとした
俊樹の指が
私の後ろ髪に差し込まれる。

私もするりと
俊樹の首に腕を絡めた。





















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