12 love storys
本当に側で見ていると
イケメンで格好いい人なんだけどなぁ。


「さてとーーー」


オフィスを出たところで、
スマホを取りだし、
メールが、来ていないか
チェックしようとしたら
鞄にもコートのポッケにも入っていない事に
気がついた。


「マジでぇ……。」


恐らく、デスクの上に置いてきたのだ。
もちろん、直ぐに取りに戻れば
良いだけの話なんだけどーーー


あの威圧感……。
どうにかなんないのかなぁ。


とは言え、
スマホを社内に置いたまま帰るわけにも
行かず、またオフィスへと戻った。


他の部署の人達もいない中、
まだ電気は明々と点いている。


「すいません……忘れ物を……。」


と、
そぉーーっと、
なんなら私の存在に
一生、気づいて貰えないくらい
最大限に気配を消しつつ、
中へ入るとーーーー


入り口の方を向いて座る
石倉課長と目があった。
そう、あの目が一ミリとも笑っていない
笑顔で………………は、なく?


ん?
にやけてる?
一人で?
ってゆーか……
なんか違う……。


はっ!


「課長、何、食べてんですか?」


課長の片方のホッぺが不自然に
まぁるく、膨らんでいた。
そして、
口からは棒が突き出ていた……。








「ほうつきひゃんひぃ……はけほ……」


恐らく、
私の推理が正しければ


「棒つきキャンディ……ですか?」


とは言ったものの
さてと、一体私は
この場をどうすれば良いのやら……。







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