大嫌いな君へ
22年前、そうしてわたしは生まれた。


お母さんは、自分の命を削ってわたしを産んでくれた。



出産には、何とか耐えられたが、わたしの出産のせいで長くは生きられなかった。



わたしが、3歳の時お母さんは、眠るように亡くなった…


まだ、小さかったわたしは、その時のことは覚えていない。


ただ、お父さんの丸まった背中と寂しそうな顔は、はっきりと覚えてる。


『奈々…今日からお父さんと2人なんだよ』



そう言って、あたしの頭を撫でた。

あの時の感触は、今でも忘れられない…




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