藍い月と…


紫鬼は真っ当な族じゃない

卑劣で最低な族だ

薬は愚か、強姦もするような集まり

一度アタシ達が潰したのに

また復活するとはしぶとい奴等だ

完全に潰しておけば良かった

アタシの爪が甘かった…






――キュルキュルッ、とタイヤが擦れる音とともに

アタシ達を乗せた単車は止まった

上手く撒けたようで、アタシと暁は

学校の校門前に無事に着けた

暁はまた単車を置いてくる、

そう言って単車を置きに行った

暁が行ってから気付いた

手が震えてる

でもこれは怖いからじゃない





< 138 / 183 >

この作品をシェア

pagetop