Secretな関係




保健室に着き、熱を測ると38度近い熱が出ていた。


「ちょっと、あなたよく学校までこれたわね」


まさか熱が出ていたなんて思っていなかった。


「早退する?親御さんは?」


「あ、はい…両親は…居ません…近いし歩いて帰ります」


「んー…近いなら私送っていくから、ちょっと待ってて」


「あっありがとうございます」


しゅんちゃんや春奈にもお礼を言って私は先生の車で家に帰った。


「ここから大丈夫?支えててあげようか?」


「あ、大丈夫です…ありがとうございました」


「本当?寒気のする時はあまり体冷やさないようにね?あと病院にも行くのよ?」


「はい」


私がマンションのロビーに入り、消えるまで先生は見守っていてくれていた。
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