Secretな関係
壁に手を添え家に入る。
一人なのだと思うと寂しさが増した。
「寝よう…」
取り敢えずお昼まで…と目覚ましをかけておく。
そのまま寝た私は、目覚ましで起きた。
お昼…でもご飯食べるような気になれないんだよなぁ…
そこにピンポーンとインターフォンの音が鳴り響く。
重たい体を起こし、確認すると、そこには望くんの姿が。
どうぞと中に通す。
「熱だって聞いて…色々持ってきたよ」
「あ…ありがとうございます」
「いえいえ!薬は?飲んだ?ってその前にお昼ご飯食べた?」
「まだです…」
「お粥なら食べられる?」
「あ…はい…」
「よし!じゃあ望お兄さんがゆあちゃんの為に美味しいの作ります!」
「…ありがとうございます」
明るく振舞ってくれる望くんに頰が緩む。
「ふふっ…やっぱり笑った顔が一番だね!早く元気になってもっと可愛い笑顔にならなきゃね」
そう言って望くんは制服の袖を捲りながらキッチンに向かった。