僕の幻影


君は決して、
僕を愛すと言わなかった。


僕も。




それ以上でも、
それ以下でもない感情が、


君と僕を繋いでいた。




穏やかな日々、
静けさと優しさ、

人はこれを平和と名付けた。




あの日々の中で僕は、




君は、




幸福感に溺れた。




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