secret heaven〜彼らは確かにそこにいる〜
何も分からないまま車は進む。
「…ッ!!いたっ!!ちょ、急げって言ってももうちょっと慎重に出来ないわけ!?」
「黙ってろ、舌噛むぞ」
ちょっと前まで、恐怖を感じさせるクドの声にピリピリとする緊張した空気も一変して、何となく和やかムードになってしまった。
どうにも、彼らは掴み所がない。
『琴実ちゃん。俺に身体預けててもいいよ。踏ん張ってるの辛いでしょ?』
「いえ、これくらい平気です」
シートベルトをしているけど、右へ左へ慌ただしく進路方向する度、身体を持っていかれる。
両足と腹筋に力を入れようにも、暴行を加えられていたこの身体じゃそれも満足に出来ない。
でも、流石にそこまでハナビシさんにしてもらうのは気が引けて仕方ない。