secret heaven〜彼らは確かにそこにいる〜
私の事より、
ゴンッ
「いっ!!あた、あた、頭!!モエの頭かち割る前に、…っ!!あたしの頭がかち割れる!!」
体重が軽いせいか、身長が低くいせいなのか、クドの方がよっぽど重症に思える。
そして、また聞き慣れたアニソンが流れた。
「ハナビシ!!でん、…電話だ!!」
こんな状況で出ることが出来ないと判断したクドは、スマホを後ろに放り投げた。
それをハナビシさんは見事に受けとる。
『…はい。クスノキ』
誰と会話をしているのか、ハナビシさんも言葉少なめで通話を切る。
『モエ。場所が変わった。奴は南に向かってる』
「一緒にか?」
『どうやらそうみたいだよ。最後の悪足掻きかな』
モエさんは、小さく舌打ちをするとブレーキを踏み、ギアをバックに入れそのまま進行する神業を見せた。