secret heaven〜彼らは確かにそこにいる〜
そして、そこに浮かび上がったシルエットに固唾をのんだ。
「………祐輔」
車を取り囲むように並べられたバイクの数々。
そして、車の正面には彼が…。
私を飼っていた彼が立っていた。
「思ったより、早い到着だったな」
「逃げ方が甘かったんじゃない?」
煙草の煙を逃がす為に開けられていた運転席の窓から、聞こえてくる祐輔とクドの声。
「いつまで、その余裕が続くか見ものだな」
「笑わせるな、小賢しい真似しやがって。1度は逃がしてやったのに、アンタ馬鹿なの?」
「大層な口振りだな。忘れてるのか?こっちにはコイツがいんだぜ」
祐輔の後ろから現れた美里。
久しぶりに見た美里は、ここからでもはっきりと分かるくらいに震えていた。