secret heaven〜彼らは確かにそこにいる〜


そして、そこに浮かび上がったシルエットに固唾をのんだ。






「………祐輔」




車を取り囲むように並べられたバイクの数々。


そして、車の正面には彼が…。




私を飼っていた彼が立っていた。








「思ったより、早い到着だったな」




「逃げ方が甘かったんじゃない?」




煙草の煙を逃がす為に開けられていた運転席の窓から、聞こえてくる祐輔とクドの声。




「いつまで、その余裕が続くか見ものだな」




「笑わせるな、小賢しい真似しやがって。1度は逃がしてやったのに、アンタ馬鹿なの?」




「大層な口振りだな。忘れてるのか?こっちにはコイツがいんだぜ」




祐輔の後ろから現れた美里。


久しぶりに見た美里は、ここからでもはっきりと分かるくらいに震えていた。








< 63 / 135 >

この作品をシェア

pagetop