焦がれて



落胆の色は隠せない



俺は、淡い期待を捨てきれず奥へと進む



そして見つけたのは、本棚の間に座り込む女子生徒




後ろ姿だけで分かってしまい、胸が高鳴る






岡崎笑




岡崎笑は、折られた上半身を少しずつ床へと近づけていく




体調が、悪いのか?



不安が襲う



そして、スローモーションのように沈んでいくその身体に思わず声をかけた



「体調わりーの?」


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