焦がれて
岡崎笑は、ただボーッと俺を見つめる
その目はどことなく虚ろ
本当に、熱があるのかもしれない
「肩、貸そうか?」
大丈夫?とか、もっと気の利いた言葉が出て来なかった自分を少しだけ呪った
「だ、いじょうぶ」
少しびっくりした顔で喋る彼女は、いつもの岡崎笑な気がする
体調が、悪いわけでは無さそう
じゃあ、さっきまでのは?
「何してた?」
「うん。床が気持ち良くて」
少し恥ずかしそうに話す岡崎笑に安心する
「なんだ、ビビんじゃん」
思わず笑が漏れる