とけていく…
「何だよ、涼。こんなキレイなお姉さんと友達なの? 俺にも紹介しろっ」

「知り合いなんかじゃねぇよ」

「胸貸してあげた仲じゃない」

 得意気にそう言った彼女に、彼は思わず顔をしかめていた。しかしそんなことはお構い無しに、「ま、とりあえずそんなわけだから、イラスト部に入ってよ。」とニッコリと笑いながら、彼女は彼らの腕を強引に引っ張った。

(そんなわけって、どんなわけだよっ)

 思わず心の中で突っ込んでみたが、もちろん彼女には届くはずはなかった。

「あたし、部長の本田真紀。よろしくねっ」

「よろしくっす!」

 真紀と名乗る彼女に合わせて、雄介も同じテンションでそれに答える。そして当然のように、彼は仮入部の申込用紙に名前を書いていた。

「えっ、お前、入るの?」

 雄介の行動に、涼の眉間にシワがよる。

「話、聞いてた? 廃部の危機に、こんなかわいいお姉さんが名前を貸してって頼んでるのよ? 放っとけますか」

 もっともらしく説明する雄介だったが、もはや目の色が完全にやられていた。

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