帝国学園王国



『陸…ここまでしてもらってるのに申し訳ないんだけど、今日はお父さんのそばにずっといてもいい?』



お父さんが心配…

お父さんがこんなにボロボロになるまで私は何してたんだろ…。


ごめんね、お父さん……


『わかった。あかりの好きにしていいよ。』



『ありがと…。』


……………っ。

ちゃんと………言わなくちゃだよね。


『蓮二くん、……ちょっと2人きりで話がしたい。』


蓮二くんは全て悟ったような顔で、寂しそうな、悲しそうな顔で優しく頷いた。



『……じゃあ、ちょっと父さんの所行ってくるよ。』


陸は気を効かせてくれたのかな?

陸がいなくなって空気がどんどん重くなっていくのが痛いほど分かる。




でも……私からちゃんと言わないと。






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