帝国学園王国
蓮二くんが去ってからどれくらいぼうっとしてたんだろ……
だめだめ。
今はお父さんのそばに私がついていないと。
『お父さん…きっと、陸のお父さんが助けてくれるからね。』
動かないお父さんの手を握って見たけどやっぱり反応がない…。
………………
………………………
……………………………………
……あれ?
私、寝ちゃってたんだ…。
毛布かけられてる…
『陸がやってくれたの…?』
そばで目を閉じている陸に問いかけてみる。
『……あ?あかり、おきたのか?』
『あっ、ごめんね。起こしちゃったかな?』
『大丈夫。それより、あかりもゆっくり休まないと。』
『わたしは大丈夫だよ。』
陸はため息をつきながら言った。
『あかりが休まないと、俺も休まらないからさ。』
『ありがと陸。本当に本当にありがとう。』