帝国学園王国




蓮二くんが去ってからどれくらいぼうっとしてたんだろ……


だめだめ。

今はお父さんのそばに私がついていないと。


『お父さん…きっと、陸のお父さんが助けてくれるからね。』



動かないお父さんの手を握って見たけどやっぱり反応がない…。


………………

………………………

……………………………………


……あれ?

私、寝ちゃってたんだ…。

毛布かけられてる…


『陸がやってくれたの…?』


そばで目を閉じている陸に問いかけてみる。


『……あ?あかり、おきたのか?』


『あっ、ごめんね。起こしちゃったかな?』


『大丈夫。それより、あかりもゆっくり休まないと。』


『わたしは大丈夫だよ。』


陸はため息をつきながら言った。



『あかりが休まないと、俺も休まらないからさ。』


『ありがと陸。本当に本当にありがとう。』








< 68 / 85 >

この作品をシェア

pagetop