202号室の、お兄さん☆【完】

――ああ……。
お兄さんの笑顔に、優しさに、癒やされます。

昨日は、ずっと息苦しかったたから、開放感が半端無いです!

私の為に、苺を用意してくれるなんて!!


「できればお店にも観葉植物を置きたいのですが、ホームセンターに一緒に見に行きませんか?」
「行きます!」

丁度、コップもお皿も拭き終わりましたし、4匹と定宗さんもご飯を食べて、テラスで丸くなってます。

2人で同じエプロンで出かけれるのは、とても嬉しい!!


こんな、楽しい毎日が続いて欲しい。

ずっと、お兄さんの隣に居られたら幸せなのにな……。



ホームセンターまでの道のりを、他愛もない話をしながら、のんびり歩いていました。


でも、それは、

あっという間に終わってしまうんです。


簡単、に。




「鳴海さん、どこに向かっているのかしら?」

後ろから、突然声を掛けられました。

私とお兄さんが振り向くと、
そこには、白い艶やかなリムジンが!!!

運転手さんが、ドアを開けると、まずは上品な紫色のレースの日傘が開いた。



「お久しぶり」


日傘から顔出したのは、着物を着た上品な、女性でした。
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