202号室の、お兄さん☆【完】


「出口無し、だったりして……」


4匹にご飯をやりながら、独り言とため息が増えます。
リカさんを撫でようとしたら、フンっと逃げられてしまい、ますます落ち込みます……。


一応、お兄さんの前では避けたりしないようにしているのですが、……私だけ気まずいです。

「みかどちゃん!」

「ぅはい!!」


突然声をかけられて変な声を出してしまいました。


「? お水ってどれぐらいあげて良いですか?」
お兄さんは首を傾げて、4匹に囲まれ座り込んでいる私に聞きました。


へ……平常心。平常心。

「たっぷり土に染み込むように植木鉢の下から溢れるぐらいあげて大丈夫ですよ」

「へー」

リカさんに逃げられたので、甘えん坊のジャロさんを撫で回しました。


「あ、でも、葉っぱは避けて、下の根にあげて下さいね。葉っぱが焼けてしまうので」

大丈夫です。平常心にできてます!


「ありがとうございます」

にっこり笑ったお兄さんは、何故か植木鉢ではなく、私の横にやってきた。

そして、ジョウロを置くと私の髪を握り締めました。
お兄さんに編んで貰った三つ編みポニーテールなんですが……。

「みかどちゃん」

「はい……?」







「何か、隠し事してます、……よね?」


ひいぃいぃい――!?
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