202号室の、お兄さん☆【完】
お兄さんと、スーパーを回るのは楽しかったです。
安い食品は、お兄さんに聞けば大体分かりました。

ヴーヴーヴー

「お兄さん、料理お上手ですよね」
「ふふふ♪ 一応、カフェの店長なので」

「私、この年まで料理はした事ないから、野菜を切ってルーで溶かすカレーかシチューかハヤシライスとかばかりですよー」
お金も無いので、カレーは一週間とか持つから助かるのは助かるけれど……。

ヴーヴーヴー

「じゃあ、お給料頂いたら一緒に作りましょう。クリームパスタとか簡単ですよ。肉じゃがもカレーと同じ材料ですし」

「本当ですか!?」

やった! 嬉しい!

ヴーヴーヴー


「……出ないんですか?」

「は、はい。でも、怖くて」
握り締めたまま、開けずにいた私に、お兄さんが携帯を持ち上げる。


「受信拒否にしてもいいですか?」


「あっ」

内容を見られたら、お兄さんの事が書いてる、……かも。

とも言えず、お兄さんはテキパキと設定してくれました。


「また来たら、今度は指定受信にしましょうね」

「ありがとうございます」


内心ドキドキしたが、何もなく言われなかったのでまずは一安心?
< 67 / 574 >

この作品をシェア

pagetop