最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
クダラナイ話に耳を傾けながら、海藤さんみたいな人にも“彼女が居るんだ”と言うようにチラ見しつつ、鼻で笑った。

それに気付いた海藤さんは、イラッとしたように私を見た。



「そういや、井ノ原さん結婚されたんですよね?」



…えっ……?



「俺の話は関係ないやんけ」



「こいつの目標、“目指せ成田離婚”やぞ?アホとしか言えん」



成田離婚とかどうでも良い。

…結婚て、どういう事……?
< 211 / 360 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop