サラリーマンくんとわたし
次の日、学校に着くと仲良し3人に昨日の話をした
というより、自分の気持ちを誰かに聞いてもらいたくてしょうがなかった
「うっそ~。怜美が一目惚れしたなんて信じられない」
皆は口を揃えていう。
「自分でもどうしていいか分からないの。あんなに男の人をみてドキドキしたことがないから。葵~助けて」
葵は4人の中で私が一番大好きな子
高校1年の時から同じクラスでこの高校で初めて出来た友達
ちょっとサバサバした性格だけど、すごく友達思いの優しい子
葵は私に助けを求められて嬉しそうに答える
「怜美もついに恋をしたんだよ。今まで付き合った男子にこんなときめき感じたことなかったでしょ?」
『うん。』
「じゃあ、やっぱり恋だよ。初恋だよ。おめでとう~。でも出会った場所が悪かったよね?」
『えっ?なんで?』
「だって、コンビニだよ。買い物にたまたま来た客だよ。怜美がバイトやってもう1年経つのに今まで見たことなかったんだよね?」
『うん』
「市外の人かもしれないし、もしかしたら県外って可能性もあるよ。たまたま出張にきてコンビニよっただけかもしれないし」
『そんな~』
葵の話を聞いて、泣きそうになっている自分がいる
助けてって葵にいったのにこれじゃ助けてもらってないよ~
でも葵の言ってることは正しい。
私は週3回バイトに入っているのに、今まで一度も来たことがない。
あんなにかっこいい人が来たら私は絶対覚えているはず
やっぱり葵のいう通り、この辺の人ではないのかな?
『はぁ~』
神様助けて下さい
心の中で本気で祈った