サラリーマンくんとわたし


「でも、まだ諦めるには早いよ。また来るかもしれないし。怜美の初恋なんだもん。なんとしてでも成功させないと。でも怜美、そんなにカッコイイ人なら声かければよかったのに」



一緒にいた2人も頷く



『声かけるなんて考えもつかなかったよ。あの時は本当に苦しくて息することに集中してたんだもん』



3人は爆笑する


それに最後のありがとっなんて言葉かけられたら身体が固まっちゃって動けないよ


「私だったら、バイトほったらかして声かけにいくけどね!」


そういったのは仲良し4人組の一人の美香




美香は容姿がずば抜けていい。


スタイルも良くて顔も整っている。


何度か街でモデルのスカウトをされている。


彼氏が途切れたことがない


私だって美香みたいな容姿があったら声かけにいっていたかもしれない。


でも、私はちっとも可愛くない・・・


私なんかが声をかけれる相手ではない


化粧してかわいく見せようとしているけど、自分の顔が嫌だから化粧で誤魔化しているだけ


『美香みたいにかわいくないから私には無理だよ~』


「何言ってるの?怜美はかわいいよ。今までの彼氏だってみんな怜美のこと可愛いってすごかったじゃない?」


『そうだけど・・・それはあの彼氏たちがB専だったと思う。だからみんなの前でかわいいって言われるの本当に嫌だったんだ』



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